歯を削らずに直すという夢の様な話。 ただし、現実なかなか難しいのことがあります。 現在3mixという手法があり、幼若永久歯などに対しての歯髄保護のための間接覆髄があります。 時間がかかりますが、長期的にみて歯髄保護が可能です。 当院でも使用しています。 ただ治療よりも重要なのは虫歯を作らないことです。 このような手法を使用しなくてもいいような口腔状態を保つことが必要です。...
MI?
トムクルーズの映画ではないです。minimal intervaentionのことで侵襲を少なく治療を行うことです。 最近ではCR(白い詰め物)とインレー(銀色かぶせもの)はどちらも長期予後には差がないとの論文も出てきています。 保存学会のガイドラインでもそのようです。 当院ではインレーとCRは症例を選んで行っています。 隣接面(歯と歯の間)をCRで処置をするとき、しっかり防湿が可能で、研磨が十分に可能かどうかをチェックします。 上記が可能である場合は、CRで処置を行うこともあります。あとは審美性も重要な要素です。...
バイオフィルム?
バイオフィルムの話題がありました。確かにわかりにくい言葉です。 簡単な表現で、歯の表面に付着したぬるぬるのことです。 難しい言葉で菌とその菌が産生する多糖体でできています。 バイオフィルムはパイプやホースなどの内側、排水溝の表面に付着したものにもぬるぬるがありますが、これに似ています。 これも種類は違いますが、結局は細菌の固まりなんです。 ...
根管内洗浄
根のお薬の除去するときの歯のゆがみについての論文がありました。 当院ではNiTi (ニッケルチタン)を用いたもので除去しております。。 この論文では超音波で行ったものがもっとも歯に対する負荷が強く、注水下でのYAGがもっとも歯には優しかったようです。 ただしYAGによる熱も発生するので注意が必要のようです。kobayasi et al ,日本保存誌 13ー13、2006 根管内の詰め物は永久的ではないです。 除去する際にはそれなりのリスクがあります。ただし、根の先に膿が存在することも骨吸収の原因となります。...
フッ素について
現在、2008年3月までで集団フッ素洗口実施者数は4歳~14歳人口のわずか5.1%にとどまっていて、都道府県格差もあるようです。 このような格差は実際はない方がいいのですが、実施する側、保護者などのリスクのみを前提とした反対が多いようです。 そういった形で、この格差は世界的にもあり、北欧などと比較しても日本は取り残されてつつあるようです。 削って直す時代から予防へと転換しているなかで、現在の日本ではまだ歯ブラシでフッ素を塗布する程度しか予防策はないのです。...
赤ちゃんと妊婦さんの口のケアについて
妊娠中はホルモンの分泌が盛んになります。このホルモンを好む細菌が増えることによって歯肉炎になりやすくなります。 そのため、妊娠5週から20週頃から歯肉がはれたり、出血することがあります。しかし、必ずしも歯肉炎を防ぐことは可能です。 出産後、ホルモンのバランスが落ち着くと治りますが。そのまま口の中を不潔にしておくと歯周病へと進行していきます。...
口臭の成分について
呼気中には成分数が200~400種といわれており、現実的にはにおいの質(種類)は千差万別であるといわれています。 口臭はタンパク質、アミノ酸が嫌気性細菌によって酵素的に分解されてアミン、アンモニア、インドールなどが産生されます。 また、タンパク質の構成アミノ酸のうち、イオウ含有アミノ酸であるシステインやメチオニンが生体内、あるいは嫌気性菌により分解されて揮発性イオウ化合物(VSC);硫化水素、メチルメルカプタン、などが産生されます。 口臭の原因は様々ですが、硫黄成分のような臭いが口臭の一要因となっていることがあります。 ...
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群といわれる疾患があります。 この疾患は睡眠中に断続的に無呼吸を繰り返し、その結果日中に眠気などのさまざまな症状を起こす疾患です。 原因は、 ①中枢性(呼吸運動そのものが停止して無呼吸となるもの) ②閉塞型(無呼吸発作発作時に呼吸努力;いわゆるがんばって息をしようとするような動作をすること) があります。重度のものは夜間機械を使って、呼吸を補助する必要があります。 ただし、この器械がうるさくて寝れないとか、持ち運びができないなど色々と問題があります。...
レジスチン?
歯周病と糖尿病について研究がさかんにされています。 最近の研究ではインスリン抵抗性として注目されているアデイポネクチン、レジスチンについての報告がありました。 調査対象は34人重度歯周病の女性と42人健康歯肉の女性(50歳~59歳)。アディポネクンの血清レベルは、肥満、喫煙、年齢でそれぞれ評価した。歯周病患者においてレジスチンレベルの増加は明らかな関連性があったのですが、歯周病患者のアディポネクンの血清レベルの低下は、統計学的な差はなかったようです。...
サイナスリフトの論文
現在は昔のように自分の骨をとってきて、移植することが患者にとって利益があるのかという論議がよくされています。 そのなかである論文を見つけました。 その概要として ①下顎骨のオトガイ部からの自家骨移植したサイナスリフト②100%β‐TCPを用いたサイナスリフト期間;4年~5年の経過をみた論文です。 要するに人工骨だけと自分の骨をいれたインプラントの予後について検討されていますが、どちらも差がないようです。 Long-term changes in graft height after maxillary sinus floor...
肥満とその他の疾患について
呼吸器疾患や生殖機能障害、非アルコール性脂肪肝、胆嚢疾患、骨関節炎、あるいはある種のがんに罹患するリスクが肥満により上昇すると言われています。過体重と肥満が疾患予後や死亡率と関連あるかどうかは現在進行中の研究課題であり、近年発表された報告では逆の結果も見られています(Mokdad et al., 2004; Flegal et al., 2005).。例えば、肥満は心不全のリスクを増加させるが、ある研究では心不全患者間で比較すると、肥満患者の方が疾患予後が良いという結果が出ています(Curtis et al.,...
歯周病はどうしてなるの?
口の中には数百種類もの細菌がいます。だからといって、すぐに歯周病となる訳ではないのです。 歯磨きが上手にできなかったり、歯ブラシが届かなかったりすると、そこに細菌が集まって、歯垢(バイオフィルム)となります。 歯垢をそのままにしておくと歯周病原性細菌の活躍の場となってしまいます。また特に強力な歯周病原細菌が、突然人から感染によって入り込むこともあります。 歯垢の中の細菌が身体に侵入しようとすると、白血球が戦いに挑みます。この時点では歯茎が少し腫れています。これを歯肉炎といいます。...
