当院歯科衛生士全員参加で、静岡県の歯科医師である口腔ケアの第一人者である米山先生の講演に参加して来ました。
米山先生らが行なった要介護老人ホーム11施設の入所者366名に対する調査でした。この調査では施設介護者による日常的な口腔ケアに加え、歯科医師、歯科衛生士による専門的な口腔ケアを行った群と従来どおりのケア以外行なわなかった群に分けて、口の中の細菌の数を経時的に測定したところ、専門的な口腔ケアを行なった群では口の中の細菌数が5ヶ月後には当初の10分の1に減少したのに対し、口腔ケアを行なわなかった群ではほとんど変化はないという結果でした)。さらにその後2年間追跡調査を行ない、その間に37.8℃以上の発熱が7日以上みられた入所者数、肺炎発症者数、肺炎による死亡者数をそれぞれ比較したところ、専門的な口腔ケアを行なった群では口腔ケアを行なわなかった群にくらべて、発熱者は14%、肺炎発症者は8%、肺炎による死亡者は9%少ないという結果が得られました)。これによって誤嚥性肺炎の予防に関する口腔ケアの効果が証明され、日本医療の中で口腔ケアが標準化したのです。
今では当たり前のことでも当時は大変だったと思います。最初に開拓するためにはエビデンスが必要でそれを作るために様々な努力があったと思います。
講演をお聞きして、とても熱い先生で周りの先生も巻き込んで多様な取り組みをされていました。私達も同じ歯科医師として負けないように頑張らないといけませんね。
